令和4年度 会長所信

「未来永劫」
~我ら礎、次代を支える先導者として今~


令和4年度会長
岡本 良太郎
加古川商工会議所青年部(以下加古川YEGと称す)は、昨年、創立30年を迎えました。
これまで多くの諸先輩方が、地域の発展、自企業の繁栄に貢献をなされ、今日までの加古川YEGの礎を築いてこられました。心から敬意を表するとともに厚く御礼を申し上げます。
昨年度は私たちの住む地域においても、様々な制限がかけられる中、創立30周年記念事業、2年越しの商工祭「加古川楽市」、地域活性化事業などを開催させていただき、我々加古川YEGにとって、まさに節目の年となりました。
近年、全国のYEG会員数は減少傾向にありますが、私たち加古川YEGに於いては毎年多くの卒業生を送り出していながら、少しずつ会員総数は増え続けています。それは地域から必要とされる団体へと着実に成長している証です。
YEGとは「次代の地域経済を担う若手経営者・後継者の相互研鑽の場として、また、青年経済人として資質の向上と会員相互の交流を通じて、企業の発展と豊かな地域経済社会を築く」ことを目的としています。この目的こそが、我々の進むべき道であります。
しかしながら新型コロナウィルスの影響により、私たちの活動の根幹である交流の在り方さえも変化を余儀なくされました。思うような単会運営ができず、事業構築にも影響は生じています。責任世代である私たちにとって未曾有の事態でありますが、コロナ禍での形態の変化により、教育の場ではオンライン授業、社会の場でもリモートワークが推奨され、デジタル化が急激に早まったといわれています。また、都市集中型社会から地方分散型社会へと向かうことも加速されています。これは私たちの地域においてもチャンスだと捉えています。今まで以上に地域の資源を生かしながら、新しい価値を生み出していく必要があります。今までの常識に囚われず、時代が求める新しいYEGスタイルを構築する必要があると私は考えます。まずは創始の精神をよく学び、積極的に参加し、仲間との絆を構築しましょう。
創立からの歴史を振り返れば、何事にも臆することなく挑戦し続けた諸先輩方がいました。たとえ100年に一度の災禍に見舞われても、我々加古川YEGは歩みを止めることなく一歩ずつ前へ進んできました。先人たちの思いを胸に、新しい一歩を踏み出し、未来永劫語り続けられる団体を創ってまいりましょう。地域の未来を創るのは私たちです。
希望溢れる未来へ、次世代を担う子供たちのために、新しいYEG STORYが今始まります。

運営方針

1 創始の精神を学び、継ぎ、紡ぎ、繋げよう

私たちは、YEG精神の下に集い、研鑽と交流を通じて、企業家精神をより一層高め、大きく成長していかなければいけません。誰しもそれぞれの想いをもってYEGの門を叩きましたが、今こそ原点に立ち返り、諸先輩方が築いてこられた歴史や創始の精神を再認識し、同じ志を持った仲間と意思を継ぎ、紡ぎ、繋げていきましょう。また、日頃から私たちのYEG活動に多大なるご理解とご協力をいただいております、諸先輩方や関係諸団体のみなさまへ感謝の気持ちをお伝えしましょう。

2 YEG活動を広くPRし、地域からの関心を高めよう

私たちの活動をまだ見ぬ仲間や地域の方々へ、ホームページやSNSを駆使して、広く発信していきましょう。加古川YEGがどのような活動を行っているか、今まで以上にYEG活動をPRすることにより、加古川YEGのブランディングにも繋がっていきます。また、日本、近畿、兵庫とも連携し、連合会の存在意義を共有し加古川YEGの活動に繋げましょう。

3 YEGに集う仲間と絆を深め、一生の仲間を創ろう

卒業制度のある加古川YEGにおいて、活動を続けていくには会員拡大は必要です。
近年では少子高齢化問題で加古川の人口は減少傾向にある中、新入会員の拡大により、今なお会員数が増え続けているのは我々が地域から必要とされる団体であるからだと確信しています。活動を通して多くの仲間と出会い切磋琢磨し、深い絆で結ばれ、共に成長しましょう。また、私たちが普段安心してYEG活動ができるのは、私たちの家族や、自企業の社員のご理解とご協力のおかげです。常に感謝の気持ちを忘れずに行動しましょう。そして、今の加古川YEGを築いてこられた今年度卒業生(52年会)の方々とも交流を深め、より一層の強い絆を構築しましょう。

4 全ての始まりは加古川YEGから

私たちは、地域社会の健全な発展を図る商工会議所活動の一翼を担い、地域の経済的発展の支えとなり、豊かで住みよい郷土づくりに貢献する団体であります。そして、地域の特色と魅力を調査研究し、創造していく必要があると考えます。私たち加古川YEGが先導者となり、郷土愛溢れる加古川の未来を創りましょう。そのためにも、今まで以上に産官学との連携を図り、構築してきた関係をより強固なものとすることが必要不可欠です。そういった活動が対外的にも伝播され、おのずと郷土を愛する人が増えると確信しています。

5 次世代に襷を繋いでいこう

私たち加古川YEGは25歳から45歳までが入会の資格があり、その中でも30代、40代メンバーが多く在籍しています。この世代の事を世間では責任世代とも言います。歴史を振り返ると卒業された諸先輩方は、次代に向けて夢のある事業や、地域の皆さんへ感謝を込めた内容の事業に取り組まれ、数多くの素晴らしい功績を残してこられました。中でも「こどもの夢かなえ隊」という事業がありましたが、今なお耳にすることがあります。いつの時代も目を輝かせ、常に希望を持った子供たちは、無限の可能性を秘めた加古川の宝であります。今を生きる責任世代として次世代を担う子供たちに夢と希望を与え、襷を繋いでいきましょう。

6 地域社会から期待される加古川楽市を創ろう

私たち加古川YEGには「加古川楽市」という今年度で19回目となる一大事業があります。この事業は、第1回開催以来、市役所前を会場とさせていただいておりましたが、昨年は日岡山公園を会場とし、開催時期も開催場所も変更し、不可能を可能にした、まさにチャレンジの年でありました。加古川楽市は市民の皆様にとって必要な事業となっております。社会は日々変化しておりますが、その時代や社会の要望や流れを汲み取り、加古川市民の皆様から、より認められ、期待され続ける事業となるように英知を結集し、加古川YEG全メンバーで新しい一歩を踏み出しましょう。

実施計画